
このような疑問にお答えします。
▼本記事の内容
- ドルコスト平均法のデメリットは2つ:いきなり大きくは儲からない
- それでも初心者におすすめする理由
▼本記事の信頼性

Twitter(@iwasadaiki)
本記事では、ドルコスト平均法で積立投資をしているFPの僕が、ドルコスト平均法のデメリットや初心者におすすめする理由を紹介します。
ドルコスト平均法は、万能&安全な投資法として紹介されますが、もちろんデメリットもあります。
本記事をお読みいただくことで、デメリットをおさえられるとともに、初心者の方は安心感も得られるはずです。
ぜひ最後まで目を通していただき、ご自身の投資に活かしてください。
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ドルコスト平均法の弱点:すぐには儲からない

金融機関のHPではドルコスト平均法は万能かのように紹介されていますが、実際は万能ではないです。
ドルコスト平均法の弱点は、以下の2つです。
- 安値のときに大量購入できない
- 資産の増加スピードが遅い
①安値で大量購入できない
株や投資信託には、暴落時など数年に一度は一時的にガクッと下がるタイミングが必ず来ます。

画像引用元:Google検索「日経225」の結果
プロ投資家たちは、この安くなったそのタイミングをうまく狙って大量に購入します。
しかし、ドルコスト平均法は、安かろうが高かろうが、一定の金額の買い付けを定期的に行う方法です。


ドルコスト平均法は、全積立期間の平均値くらいで買い付けをして、最終的に高く売ることを目標としています。
買う時期を分散して、高値掴みを防げるメリットが得られる一方で生じるデメリットです。
最終的に高く売らないと儲からないので、買ってはいけない投資先があります。
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②資産の増加スピードは遅い

ドルコスト平均法では、高値掴みをしないために、買う時期を分散させて一定額を定期的に購入していきます。
コツコツ積み立てるという習慣が身につく一方、投資の元本が大きくなるのに時間がかかります。
一気にドーンと大きなお金を運用する一括投資に比べると、最初は元本が少ない分、利益も小さく、総資産額が大きくなるのが遅めです。

例えば、30年間の運用で平均利回り5%を出せた場合でシミュレーションしてみると下記のようになります。
▼2万円×12ヵ月×30年(720万円)を積立投資で買った場合(ドルコスト)

画像引用元:http://www.am-one.co.jp/shisankeisei/simulation.html

画像引用元:http://www.am-one.co.jp/shisankeisei/simulation.html
▼720万円を一括投資した場合

画像引用元:http://www.am-one.co.jp/shisankeisei/simulation.html

画像引用元:http://www.am-one.co.jp/shisankeisei/simulation.html


ドルコスト平均法は、時間を味方につける投資方法であるため、投資する期間が少ししか残されていない方にとってはあまり意味がないかもしれませんね。
補足:ドルコスト平均法の弱点ではない3点
ドルコスト平均法は下記の3つが弱点と言われることが多いですが、正直結構微妙です。
- 購入に手間がかかる→一度設定すれば後は自動的に買付け
- 集中投資になる→投資先を分散すればOK
- 手数料がかさむ→売買手数料ゼロ(ノーロード)の投資先なら手数料はかさまない
最近の証券会社が便利になっているので、かつては弱点だった上記の3点も、今となっては弱点ではないです。




結局、ドルコスト平均法が初心者には最強な理由



▼ドルコスト平均法のメリット
- 購入タイミングを分散して高値掴みを防げる
- 積立投資の習慣がつけられる
- 今すぐ資金がなくても毎月の給与から少額で始められる
- 暴落時も「安く買えていること」を理解していれば耐えられる
- 難しい分析や購入のタイミングを考えなくていい
- 手法が合わなければすぐに撤退できる
まとめ

お疲れ様でした。どんなにメリットの多い手法にもデメリットは存在しますので、自分に合う方法を選ぶことが大切です。

そのため、損をしづらくて手のかからないドルコスト平均法を初心者の方にはオススメしています。
またドルコスト平均法は金融庁でも推奨している方法です。怪しい方法ではないのでぜひ理解を深めていきながら活用していきましょう。
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