
このような疑問を解決します。
本記事の内容
- ☆法人口座の開設が難しい理由
- ☆法人口座開設のコツ
- ☆創業期でも開設しやすい銀行2選
▼本記事の信頼性

Twitter:@iwasadaiki
【筆者の経歴】
- 元金融機関FP
- 法人口座開設済み
本ブログ記事では、上記の経歴を持つ僕が、法人口座を解説するコツとおすすめの銀行を2つを紹介します。
▼本記事を読んだ先には…
- 法人口座開設に向けて最短で準備ができる
- 利便性の高い法人口座が開設できるようになる
法人の口座開設が難しい理由:犯罪防止

法人口座は、犯罪を防止するために厳格な確認を義務付けられており、個人口座に比べて開設が厳しくなっています。
裏を返せば、犯罪をするような会社や代表者ではないことを実績で示すことが法人口座開設の鍵です。
- 代表者はまともな人物なのか
- 事業の内容は怪しくないか
- 信頼に足る取引の実績があるか
このような点が見られています。
4種の銀行と審査難易度

各銀行には法人銀行口座を開設するための独自の基準があり、審査の難易度は銀行ごとの基準やポリシーによって異なりますが、概ね4種の銀行で上から順に審査が厳しいと考えてください。
- メガバンク(都市銀行)
- 地方銀行
- 信用金庫
- ネットバンク
特にメガバンクは厳しいです。創業開始から間もない方や以前から取引のない方で下記に当てはまるものが1つでもあると、審査に落ちる可能性は高いです。
- 創業1年未満
- 決算書が提出できない
- 資本金が少ない
- 事業内容が不鮮明
- 登録住所がバーチャルオフィス
- 固定電話がない
個人で特定の銀行と取引の実績がない方は、比較的開設がしやすく利便性の高いネットバンクがおすすめです。
口座開設の準備
事前に準備しておきたい資料

法人の口座開設では、事業の実態を確認します。そのため、事業を実際に営んでいることが示せる資料をたくさん集めて提出しましょう。
- 3ヶ月以上利用しているホームページなど
- 締結・調印済みの各種契約書の一式
- 他社発行の請求書、発注書、納品書など
- 自社発行の請求書、発注書、納品書など+その入出金が確認できる口座明細等
- 会社案内、パンフレット、チラシ
- 他社への提案資料、商品企画書
- 販売している商品のサンプル
- 売上・仕入・活動状況が客観的に確認できる書類
- 代表者の職務経歴書
- メディア掲載実績
いずれの書類も会社としての下記3点を記載した上で、具体的な事業の実績が証明できるようにしておきます。
- 会社名や所在地の記載がある
- 事業または取扱商品の具体的な内容(価格、購入方法、サービスの流れなど)を確認できる
- 運営の実績(実際に予約・申込などを受け付けている)が確認できる

ちなみに営業の実態が確認できない書類は、プラス材料にはなりません。
プラス材料にはならないもの
- 定款
- 法人設立届出書
- 履歴事項全部証明書
- 公共料金請求書
- オフィスの契約書
- オフィス備品の請求書など
- 会社設立時の登記関係書類
- 税理士、司法書士との契約書、請求書など

口座開設前にしておくと良いこと|審査通過のポイント

口座開設前にできることはしておきたいですよね。審査で見られるポイントを紹介しますので、できる限り全項目クリアしておきましょう。
- 個人や個人事業で融資実績や取引のある銀行に申し込む
- 資本金は50万円以上(できれば100万円以上)を入れる
- 固定電話を契約する(050Plusが月330円でおすすめ)
- 事業をおこなっている場所と登記住所を一致させる
- 事業の内容を明確に説明できる資料を用意する
- 取引の実績と履歴を作る(個人口座利用時の実績もOK)
- 口座開設の目的を伝える(貸金業、投資業、風俗業などは避ける)
審査担当者から怪しいと思われそうな箇所や、銀行側が営業の実態を把握しづらいと思うような点を潰していくことが大切です。
おすすめ法人口座2選
おすすめ度1位:GMOあおぞらネット銀行

| 口座維持費 | 振込手数料 | デビット還元率 | デビット国際ブランド |
| 無料 | 同行宛:無料 他行宛:1回145円(税込) 初年度月20回無料 |
最大1.0% |
- 最短で即日口座開設可能
- 24時間365日利用可能
- 日本政策金融公庫の振替口座に指定可能
- ペイジー支払いに対応で税金支払い可能
- バーチャルオフィスでも口座開設の実績あり
GMOあおぞらネット銀行は、法人口座の開設がしやすい銀行として巷で話題です。
固定電話なしやバーチャルオフィスでの登記でも申し込みが可能で、利便性が高く、法人立ち上げ期から非常に重宝する銀行です。

唯一の難点は、後発のため口座振替に対応しているサービスがまだ少ないことです。
ただし、日本政策金融公庫の返済などには対応しているので、これからの拡大を期待できる銀行です。
またネット銀行全般にいえますが、他のデメリットは相談窓口がないこと、ATMの手数料が有料なことくらいでしょうか。
おすすめ度2位:住信SBIネット銀行

| 口座維持費 | 振込手数料 | デビット還元率 | デビット国際ブランド |
| 無料 | 同行宛:無料 他行宛:1回145円(税込) 優遇特典で最大月20回無料 |
0.6%〜0.8% |
- 固定電話なしで申込可能
- バーチャルオフィスでも口座開設の実績あり
- 24時間365日利用可能
- 決算書不要のオンライン事業性融資[dayta]が利用可能
個人用口座で人気が高い住信SBIネット銀行も法人口座が開設しやすいと話題の銀行です。
バーチャルオフィスだからという理由で断られることもなく、登記先の住所でカードを受け取ることができれば口座開設の可能性はあります。
デメリットはペイジーに未対応なことや、相談窓口がないこと、ATMの手数料が有料なことでしょうか。
法人口座を開設して事務処理負担を減らそう
ありがとうございました。法人の口座がないと不便ですよね。
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まずは今回紹介したような作りやすいネットバンクから作成して、取引実績を積みながら、次のステップとしてメガバンクや地銀、信用金庫の口座開設へ進むのがおすすめです。