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【現役FPが解説】ファイナンシャルプランナーの仕事が将来なくなる理由と生き残り戦略

 

コギさん
FPって将来なくなるの?せっかくお金の勉強しようと思ってFP資格の取得まで考えていたのに。

 

このような疑問にお答えします。

 

本記事の内容

  • 普通レベルのFPが消える3つの理由
  • FPの生き残り戦略。これしかない。

 

 

本記事の信頼性

 

こんにちは。ダイキ(@iwasadaiki)です。このブログ記事ではFPの僕が、将来的にFPがなくなる理由を紹介します。
ダイキ

 

結論ですが、資格を保有しているだけのFPは生き残れません。生き残りをかけた熾烈な顧客争奪戦がすでに始まっています。

 

これからFPを目指す方は、将来まで見据えた上で今後の判断をすることになります。ぜひ本記事を最後までお読みいただきご参考にしていただければと思います。

 

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普通レベルのFPの仕事がなくなる確実な理由

 

 

普通レベルのFPは確実に将来消えます。その理由は時代の流れです。もちろんFPに限らず銀行員やレジ打ちなど様々な仕事が消えていきます。

 

かつて切符を切ってくれた駅員さんは、自動改札機に取って代られて、今では超田舎にしかいませんね。

 

スーパーのレジもセルフレジが増えていき、ゆくゆくはコンビニも無人化され、銀行の窓口も減っていきます。

 

FPがなくなる理由も同様ですが、いくつか要因がありますので紹介します。

 

 

一般の方の金融リテラシーが上がっている

 

 

YouTubeやブログ、SNSなどで一般の方が無料で金融を学びやすくなり、FPに相談する場面が減りました。

 

ある程度の情報なら無料で手に入りますので、お金の決断は自分でできるようになります。

 

ただ、誤った情報もありますし、初心者向けのカンタンな話が多いなど、まだまだFPの価値は発揮できますが、徐々に落ちていくことでしょう。

 

 

義務教育で金融を学び始める

 

 

2022年から高校生は家庭科の授業で投資信託について学び始めます。

 

2022年度から始まる高校の新学習指導要領は、家計管理などを教える家庭科の授業で「資産形成」の視点に触れるよう規定した。家庭科の先生が裁縫や調理実習に加え、株式や債券、投資信託など基本的な金融商品の特徴を教えることになる。

 

▶︎参考記事:日経新聞「高校授業で『投資信託』

 

まだまだ始まったばかりで内容も導入の導入程度のものですが、将来的には大人よりも子供たちの方が金融リテラシーが高くなります。

 

ちなみにですが、アメリカではすでに高校生でファイナンスの授業があります。日本はこれに続く形です。

 

家計管理だけでなく、投資について義務教育で教えていくことになるので、一般の方の金融リテラシーはどんどん高まっていくでしょう。

 

一時的に学校の先生向けのセミナーなどで一部のFPの需要は高まりますが、徐々に普及していくと先生たちが教えられるようになりますので、FPの需要は下がっていきます。

 

 

AIに取って代わられる

 

 

将来的には、FPの代わりにAIがお金の相談と金融商品の提案をしてくれるでしょう。

 

現状では、潜在ニーズまで把握できるAIはまだありませんが、顕在ニーズを整理してくれるAIはすでにあります。

 

いくつかAIが提案してくれる金融サービスを使ってみましたが、ぶっちゃけまだまだレベルは低いです。というか使い物になりません。

 

なので少し先の話にはなります。ドコモのAI保険で試してみましたが、商品ありきの簡素なヒアリングで、正直このレベルでは代替されることはないです。

 

ただし、将来的には取って代わられるでしょう。精度の高いAIなら顧客へのヒアリングから

 

  • 家計状況の把握や分析、改善提案
  • 保険の説明、提案
  • 投資先の提案

 

これくらいのことは、それなりのレベルで提案してくれるはず。

 

 

今後も生き残れるFPの特徴と根拠を考えてみた

 

 

上記の消える理由を踏まえると、生き残れるFPは絞られますね。個人でも学習しやすい下記のようなテーマを扱っているFPは存在理由が弱く、今後厳しくなります。

 

  • 節約や節税
  • 貯蓄や投資(NISA、iDeCo)
  • 保険
  • 住宅ローン

 

上記のようなテーマは、極めようと思えば確かに深められますが、生きていく上で最低限必要なレベルは自己学習で完結できるので、FPへの相談は不要かなと思うレベルです。

 

文字が読めれば、ググれば分かる程度の知識ですし、本を10冊ほど読めばそれなりにわかります。

 

では、それでもFPに相談したいのはどんな場面かというと主に2つです。

 

 

①AIや独力では解決困難な状況

 

 

まず、AIにいかないお客様はこんな感じです。

 

  • AIには理解できない深い理由や事情がある
  • 1人では到達できないレベルの経済的目標がある
  • お金に興味がない&数字やお金のことが苦手なのでプロに任せたい

 

こんな要望に答えられるFPはしばらく生き残れることと思います。

 

わかりやすい例でいくと、ダイエットですね。ダイエットは、YouTube動画も死ぬほど出ているし、本も何万冊と出ています。

 

自分でやろうと思えばできるのに、あえて高額の報酬を払ってライザップや専属トレーナーに依頼する人は多いですよね。

 

つまり「自分一人では到達できないレベルの願望」であれば、FPがサポートする価値があります。

 

 

②感動体験を与えてくれる圧倒的なプロ

 

 

また、自己学習だけでは到達し得ないスキルや知識、経験のあるFPも生き残れるかと。

 

  • 自分の希望や将来が見えていない顧客に寄り添い明確な将来を描かせる
  • 一般人では到達し得ない知識や商品へのアクセスがある
  • 専門性が高く、勉強しても完全習得まで時間がかかるテーマ(相続や海外金融)

 

FPの競争はすでに始まっており、これからどんどん淘汰されていきますね。

 

感動体験を与えてくれることがいかに重要か、わかりやすい例を紹介すると、料理でしょうか。

 

自炊でもかなり美味しいものは作れますし、コストも抑えられるのに、それでもあえて高いお金を払ってプロが作ってくれる料理を食べに行きますよね。

 

自分では到達できないレベルのプロは感動を与えてくれます。この域までいかないとお金を払う価値はないでしょう。

 

また、一般的には海外の金融は情報が手に入りにくく、不動産や相続などは税や法律まで深い知識が必要なので、仕事にしていない一般の方が学習するコスパが悪いです。

 

つまり専門家としてのFPが役に立てる領域です。

 

 

【哀しい現実】FPはなくなるのが理想

 

 

お疲れ様でした。

 

 

 

常日頃からこんなツイートをしていますが、個人的にはFPが必要ないくらい国民全員の金融リテラシーが高まれば最高だなと思います。

 

最後に警鐘ですが、将来なくなる仕事に対してこだわりを持つのは危険です。

 

時代の流れに乗ることは推奨しますが、逆らうことはしないように気をつけてみてください。

-思想