2022/2/24(木)以降「スターウッド プリファード ゲスト®アメリカン・エキスプレス®・カード(SPGアメックス)」は「Marriott Bonvoy®アメリカン・エキスプレス®・プレミアム・カード」に生まれ変わりました。


このような疑問を解決します。
▼本記事の内容
- マリオットボンヴォイアメックスプレミアム(旧SPGアメックス)の14のデメリット
▼本記事の信頼性

Twitter(@iwasadaiki)
▼筆者の経歴
- 元クレジットカード会社社員
- 前身のSPGアメックス時代からマリオットボンヴォイアメックスプレミアムを愛用
この記事では、マリオットボンヴォイアメックスプレミアム(旧SPGアメックス)を実際に使っている僕が、本カードのデメリットを包み隠さず全て紹介します。
デメリットのみをこれだけ徹底的に網羅する記事は他にないです!(というのもみんな紹介ポイントが欲しいですからね。)
もちろん紹介ポイントはありがたいのですが、マリオットボンヴォイアメックスプレミアムは安い年会費ではないです。
ぜひ、このブログ記事にたどり着いてくれた方には「こんなはずじゃなかった」を回避してもらいたいと思っています。
僕自身も徹底的にデメリットを調査して把握した上で使っていますので、これから検討される方の参考になれば幸いです。
マリオットボンヴォイアメックスプレミアムの全デメリット
下記が、マリオットボンヴォイアメックスプレミアムの全てのデメリットと注意点です。
- 年会費が高い
- ステータスは高くない
- 無料宿泊特典は2年目以降かつ年間150万円以上の利用
- 「無料宿泊」でも食事は有料
- 海外旅行保険はゴールドカードレベル
- コンシェルジュサービスは使えない
- プライオリティパスは付帯しない
- 利用できるお店が限定的
- お得なポイント利用先が限定的
- 宿泊先がマリオット系列に偏る
- キャッシング機能がない
- 公共料金の支払いのpt還元率が悪い
- 電子マネーへのチャージはポイント付与なし
- プラチナチャレンジの誘惑が強く浪費しがち


年会費が高い

マリオットボンヴォイアメックスプレミアム(旧SPGアメックス)の年会費は税込みで49,500円です。
31,000円という表記をしている方も見かけますが、過去の話です。

ステータスは高くない

マリオットボンヴォイアメックスプレミアム(旧SPGアメックス)は付帯する特典を考慮すると、ゴールドカードに相当します。年会費的にはプラチナカードも持てるくらいの年会費です。
ですが、あまり自慢できるようなステータス感がないというのが正直なところです。券面もおしゃれですが、プラチナやブラック感はないです。
マリオットボンヴォイアメックスプレミアム(旧SPGアメックス)は、実利をとるタイプの方ならぴったりですが、ステータス目的の人には合わないカードかなと。
(とはいえいきなりマリオットボンヴォイのゴールド会員にはなれますので、その点ではステータス感があります。)
無料宿泊特典は2年目以降かつ年間150万円以上の利用

無料宿泊特典が押し出されていますが、これは2年目の更新時以降の話です。
さらに年間で150万円以上のカード決済が必要です。
初年度キャンペーンは、発行から3ヶ月以内に30万円以上利用することで30,000ポイントがもらえます。
30万円の利用に対して通常加算の9,000ポイントもありますので、合計で39,000ポイントです。

「無料宿泊」でも食事は有料

無料宿泊特典は基本的に食事はついていないです。実はここが落とし穴。
そして無料宿泊特典を駆使して良いホテルに泊まろうとするほど、朝食代は一人3,000円以上かかります。無料宿泊特典は2人まで無料ですが、2人で食事すると6,000円はかかります。
また、特典の一つ「レイトチェックアウト」は14時までホテルにいられるのですが、当然お昼ご飯までホテルで食べるとかなり良い金額になります。
海外旅行保険はゴールドカードレベル
▼マリオットボンヴォイアメックスプレミアム(旧SPGアメックス)の海外旅行保険(自動付帯)
・傷害死亡と後遺障害 最高5千万円
・傷害治療費用 最高200万円
・疾病治療費用 最高200万円
・賠償責任 最高4000万円
・携行品損害 最高50万円(1旅行あたり)
・救援者費用保険金(保険期間中)最高300万円— だいき@マリオットボンヴォイアメックスプレミアム(旧SPGアメックス)情報発信 (@daikiSPG) December 26, 2020
マリオットボンヴォイアメックスプレミアム(旧SPGアメックス)の海外旅行保険はゴールドカードと同じレベルです。
海外旅行保険で大事なのは、傷害治療費用や疾病治療費用なのですが、マリオットボンヴォイアメックスプレミアム(旧SPGアメックス)は年会費無料のエポスゴールドカードとさほど変わりません。
ちなみにマリオットボンヴォイアメックスプレミアム(旧SPGアメックス)の海外旅行保険は自動付帯と利用付帯の2種類ありますが、カードで旅行代金を決済した場合は下記のようになっています。
▼マリオットボンヴォイアメックスプレミアム(旧SPGアメックス)の海外旅行保険(利用付帯)
・傷害死亡と後遺障害 最高1億円
・傷害治療費用 最高300万円
・疾病治療費用 最高300万円
・賠償責任 最高4000万円
・携行品損害 最高50万円(1旅行あたり)
・救援者費用保険金(保険期間中) 最高400万円— だいき@マリオットボンヴォイアメックスプレミアム(旧SPGアメックス)情報発信 (@daikiSPG) December 24, 2020
ただし、マリオットボンヴォイアメックスプレミアム(旧SPGアメックス)の海外旅行保険で、1点だけ素晴らしいのは、利用付帯なら家族までカバーされる点です。
また、海外旅行保険ではないですが、付帯の保険として、航空機遅延費用補償と各種プロテクションは、年会費が無料or安いクレジットカードには付帯しないので、とても価値が高いです。
コンシェルジュサービスは使えない

49,500円という年会費は、一般的にはコンシェルジュサービスが付帯するくらいの年会費です。
コンシェルジュサービスとは、いつでも・どこでも、電話やネットで様々なリクエストに応対してもらえて、出張の宿泊先予約やレストランの手配、旅行のサポートまで幅広くアシストしてくれるサービスです。
海外旅行でこそ使いたいサービスですが、残念ながらマリオットボンヴォイアメックスプレミアム(旧SPGアメックス)にはついていません。
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プライオリティパスは付帯しない

プライオリティパスは、一般的に年会費2万円以上のプラチナカードなどに付帯します。
- 空港ラウンジを利用できる
- 軽食やドリンクを楽しめる
- 無料でWifiや電源が使える
などのメリットがあります。
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マリオットボンヴォイアメックスプレミアムの年会費なら付帯していてもおかしくはないのですが、こちらも残念ながらついていません。
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利用できるお店が限定的

マリオットボンヴォイアメックスプレミアム(旧SPGアメックス)のデメリットというよりは、アメックス全般の話ですが、VISAやMasterに比べると利用できる店舗が限られています。
特にヨーロッパや東南アジアの田舎の個人商店なんかは、VISAかMasterのみ使えるという場合も多いですよね。

朗報
アメックスはJCBと提携したため、国内ではJCBが使えればアメックスも使えます。
お得なポイント利用先はホテル宿泊かマイルのみ
マリオットボンヴォイアメックスプレミアム(旧SPGアメックス)で獲得できるマリオットボンヴォイポイントですが、お得な使い道は実質的にホテル宿泊かマイルしかありません。
利用先としてはホテル宿泊やマイル以外にも
- 電化製品
- チケットや金券
- 住まいやインテリアグッズ
- スポーツレジャー関連商品
- その他
などたくさんあります。

ただ、正直なところどれも還元率が落ちてしまいイマイチです。
例えば、Amazonギフトは100ドル分を3万ポイントで交換できます。3万ポイントは100万円決済すると得られるポイントなので、還元率はおよそ1%程度です。(しかもAmazon."com"なので注意。)

他にも金券類に交換できますが、どれもマイルやホテル宿泊と比較するとイマイチです。

マリオットボンヴォイアメックスプレミアム(旧SPGアメックス)は旅に特化している反面、旅以外で使おうとするとやや使いづらい面があります。

宿泊先がマリオット系列に偏る

マリオットボンヴォイアメックスプレミアム(旧SPGアメックス)は、そもそもマリオットの提携カードなので、マリオット系列のホテルでおトクに利用できます。
一度高級ホテルの味を知ると、マリオットボンヴォイアメックスプレミアム(旧SPGアメックス)を駆使してまた泊まりたくなります(笑)
ただし、おトクとはいえマリオット系列のホテルはそもそもの値段が安くはないです。
ホテルの中でも高級ホテルに泊まりたいという方にはぴったりですが、様々なホテルを利用してみたいという方や高級ホテルには興味ないという方には魅力が薄いかもです。

キャッシング機能がない

マリオットボンヴォイアメックスプレミアムは、その特典内容から主に海外での利用が想定されますが、実はキャッシング枠の設定がありません。
もちろん「キャッシング枠がないため審査に通りやすい」という良い側面もあります。

ここに関しては他のカードを使うか、事前に外貨に換えて持っていく必要があります。
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公共料金支払い時のpt還元率が悪い
マリオットボンヴォイアメックスプレミアムの場合、通常は100円の利用で3ポイントに獲得できますが、下記のお店は対象外で200円で3ポイントと還元率が悪くなります。

マリオットボンヴォイアメックスプレミアムを使ってマイルを貯めるなら、毎月それなりの金額を使っている公共料金の支払いに設定したいですよね。

電子マネーへのチャージはポイント付与なし

マリオットボンヴォイアメックスプレミアムで電子マネーなどにチャージすること自体は可能ですが、ポイントの付与はありません。

僕自身モバイルSuicaはヘビーユーザーなので残念ですが、電子マネーへのチャージには、チャージに特化した別のカードを併用しましょう。
ランクアップへの誘惑が強く浪費しがち

マリオットボンヴォイアメックスプレミアムを保有すると、マリオットボンヴォイというホテル会員プログラムでいきなりゴールド会員になれます。
マリオットボンヴォイの会員ランクには
- 通常会員
- シルバーエリート会員
- ゴールドエリート会員
- プラチナエリート会員
- チタンエリート会員
- アンバサダーエリート会員
があり、マリオットボンヴォイアメックスプレミアム保有の方はいきなりゴールド会員の特典が使えます。
そして、一度でも優遇されると、さらなる特典のある上位ランクを目指したくなるのです。
もともと会員ランクのアップを狙っていた方には最高の特典ですが、そうでない方は必要以上に使ってしまうことのないように、ご自分の目的と照らし合わせて使いこなしていきましょう。
それでもマリオットプレミアムを持っている理由は…「無駄じゃないから」

デメリットをはるかに凌ぐメリットがあり、マリオットボンヴォイアメックスプレミアム(旧SPGアメックス)の特典だけで年会費49500円以上の価値を受け取れるからです。
ここは別記事で完全網羅していますので、チェックしてみてください。
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さらにぶっちゃけてしまうと、僕の場合は記事内で本カードを実際に使ってみた上で感じたデメリットを嘘偽りなく全て掲載しています。
デメリットの記事を気に入ってくれて、紹介経由で発行してくれる方もいます。